- きちょう
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きちょう【几帳】〔「几(オシマズキ)にかけた帳(トバリ)」の意〕寝殿造りに用いた室内調度の一。 室内に立てて間仕切りとし, また座のわきに立てて隔てとした。 台に二本の柱を立て, その上に一本の横木をわたし, 帳を垂らしたもの。 高さ三尺のものと四尺のものとがあり, 三尺には四幅(ヨノ), 四尺には五幅(イツノ)の帳を垂らす。 基帳。 木丁。IIきちょう【基調】(1)〔音〕「主調(シユチヨウ)」に同じ。(2)作品・行動・思想などの根底を一貫して流れる基本的な考え方。
「作品の~をなすのは作者のヒューマニズムだ」
(3)絵画・装飾などで, 基本として使われている色。(4)〔経〕 大勢としての相場や経済情勢の基本的動向。IIIきちょう【帰庁】外勤や出張などから役所に戻ること。IVきちょう【帰朝】外国から日本に帰ってくること。V「~報告」「友好使節一行が~する」
きちょう【機長】航空機の全乗務員の最高責任者として指揮・監督する者。 民間機では普通, 正操縦士がこの任にあたる。 キャプテン。VIきちょう【記帳】帳簿や帳面に必要事項を記入すること。VII「収入総額を~する」「受付で~する」
きちょう【貴重】※一※ (形動)非常に価値のあるさま。 きわめて大切なさま。「~な本」「~品」
※二※ (名)大切にすること。 重んずること。「宝として~する/福翁百話(諭吉)」
﹛派生﹜~さ(名)VIIIきちょう【黄蝶】(1)シロチョウ科のチョウ。 開張約5センチメートル。 はねは黄色で, 夏型には黒縁が現れるが, 秋型では退化する。 幼虫はハギ・ネムノキなどの葉を食べる。 成虫で越冬する。 本州以南の各地に分布。(2)はねが黄色のチョウ。 ﹝季﹞春。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.